【業務フロー図!】「誰が・何を・どの順で」を描く

この記事では業務フロー図の描き方と活かし方を解説します。
誰が・何を・どの順で動くかを一枚に書き出せるようになり、業務改善や引き継ぎの第一歩が踏み出せます。

目次

業務フロー図とは

業務フロー図は、誰が・何を・どの順で動くかを書き出す一番基本の図解です。

業務フロー図の例:承認分岐を含む受注フロー 顧客 営業 倉庫 注文 受付 内容 確認 出荷 受領 OK NG(差し戻し) → 時間の流れ →
業務フロー図のサンプル。承認NG時に差し戻す分岐も含めて、現実的なフローを描く

業務の流れを書き出した図

業務フロー図は、社内の業務手順を「誰が・何を・どの順で行うか」が分かるように並べた図です。受注から出荷、請求から入金までのように、複数の人や部署をまたぐ業務を一枚にまとめます。図にすると「自分の役割が全体のどこにあるか」が見え、業務全体を俯瞰できます。一番基本の図解ですが、現場で最もよく使われ、効果も大きい一枚です。

こんな場面で使う

業務フロー図は、業務改善・引き継ぎ・新人教育の3場面で特に活躍します。業務改善では「二重作業」や「空白工程」を発見でき、引き継ぎでは担当者の頭の中にある手順を可視化して引き継ぎ漏れを防げます。新人教育では業務全体の流れを最初に見せることで、自分の担当が何に繋がるかを理解しやすくなります。どの場面でも、まず1枚描くだけで会話の質が変わります。

簡単な記号だけで描ける

業務フロー図は、矩形・矢印・人の名前だけあれば描けます。複雑な記号は要りません。最初はホワイトボードや付箋でラフに書き出してから、PowerPointやExcelで清書するのが現実的です。最初から完璧を目指すと描き始められないので、「とにかく一度書き出してみる」が大切です。手書きでも十分価値があります。

業務フロー図の3つの要素

「誰が」「何を」「どの順番で」の3つさえあれば、業務フロー図は描けます。

登場人物 — 誰がやるか

最初に決めるのは、業務に関わる登場人物です。社内なら部署や担当者(営業/倉庫/経理など)、社外なら顧客やベンダーを含めます。登場人物を縦に並べてレーン(横の帯)を作り、その人の作業をそのレーンに置いていくのがスイムレーンと呼ばれる描き方です。誰の責任で何が動いているかが一目で分かります。

処理 — 何をするか

次に、各登場人物が行う処理を矩形で表します。「注文する」「在庫を確認する」「請求書を発行する」のように、動詞で書くのがコツです。1つの矩形には1つの作業だけを入れます。複数の作業を詰め込むと、後から「ここで何をしているか」が分かりにくくなります。粒度を揃えるのも大切で、「電話する」と「経営会議を開く」を同じ矩形に並べてはいけません。

矢印 — どの順番で動くか

最後に、処理同士を矢印で結びます。矢印は時系列の流れと、人から人への作業の受け渡しを表します。冒頭のサンプル図のように、複数のレーンを矢印が跨ぎながら進むのが業務フロー図の典型です。承認NG時の差し戻しのような分岐や戻り経路も矢印で表現できます。

業務フロー図の3ステップ

登場人物を並べ、処理を書き出し、矢印でつなぐ。この3ステップで描けます。

ステップ1 — 登場人物を縦に並べる

まず登場人物を縦に書き出します。業務に関わる人や部署を全て洗い出し、上から並べます。「営業」「倉庫」「経理」のように、組織図の上位から並べるのが分かりやすいです。顧客やベンダーが関わる業務なら、最上段や最下段に置きます。この段階で「あ、この業務には○○部署も関わっていた」と気づくこともあります。

ステップ2 — 各人の作業を時系列で並べる

次に、各登場人物のレーンに、その人がやる作業を矩形で書き並べます。左から右へ時系列に並べるのが基本です。一人が連続して複数の作業をすることもあれば、別の人に受け渡してまた戻ってくることもあります。書きながら「あれ、この承認誰がやるんだっけ」のような曖昧さに気づいたら、それは可視化の効果が出ている証拠です。

ステップ3 — 矢印でつないで全体を確認

最後に、処理同士を矢印で結びます。一通り繋いだら、最初から流れを目で追ってみて、抜け・戻り経路・分岐を確認します。「ここで承認がNGの時はどうなるんだ?」のような分岐を書き加えると、現実の業務に近づきます。完璧を目指さず、8割描けたら関係者にレビューしてもらうのが早道です。

業務フロー図を活かすコツ

描いて終わりにせず、改善のネタを探し関係者と共有してこそ価値が出ます。

二重作業と空白工程を探す

描いた業務フロー図をじっくり眺めると、改善のヒントが見えてきます。同じ作業を別部署で重複している二重作業、誰の責任なのか曖昧な空白工程、待ち時間の長い工程などが浮かび上がります。「ここを一回にまとめれば30分減る」のような気づきが、業務改善の第一歩になります。図にしない限り、これらは見えてきません。

経営層・ベンダー・新人と共有する

業務フロー図は社内外で共通言語として使えます。経営層には現場の実態を見せる資料に、ベンダーにはシステム化の要件を伝える資料に、新人には全体像を最短で理解させる教材になります。同じ1枚を見ながら議論できるので、認識ズレが大幅に減ります。描いたら必ず関係者に見せて、意見をもらって育てていくのが理想です。

まとめ

業務フロー図の描き方と活かし方を解説しました。

  • 業務フロー図は誰が・何を・どの順で動くかを書き出す基本の図解
  • 必要な要素は登場人物・処理・矢印の3つ
  • 登場人物を並べ、処理を書き、矢印でつなぐ3ステップで描ける
  • 二重作業や空白工程を発見でき、業務改善の出発点になる
  • 社内外の共通言語として共有することで価値が広がる

これらを理解し、まず1枚描いてみることから始めると、業務の見直しや引き継ぎが一気に進みます。ジョブらくでは、業務フロー図の作成や業務改善のコンサルティングを提供しています。「何から手をつければ良いか分からない」という方は、お気軽にご相談ください。

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