【ファネルの基本!】AIDAからAISASへの購買モデル

この記事では、マーケティングファネルの基本と活用法を解説します。
AIDA・AISASなどの代表モデルと、自社施策への落とし込み方が理解できます。

目次

マーケティングファネルとは

ファネルは購買プロセスを段階分けして可視化する考え方です。

ファネルの基本概念

マーケティングファネルとは、顧客が商品を認知してから購入・推奨に至るまでのプロセスを、段階的に整理した考え方のことです。「ファネル(漏斗)」という名前は、認知から購入に進むにつれて人数が絞られていく形がじょうごに似ていることに由来します。100人が認知しても、最終的に購入に至るのは数名というのが普通です。各段階の人数を可視化することで、施策の効果と課題が明確になります。

なぜファネル思考が必要か

「売上を増やしたい」と漠然と考えるより、ファネルで段階を分けて考えると改善ポイントが明確になります。認知が足りないのか、比較検討で離脱するのか、最後の決断ができないのかで、打つべき施策は全く違います。ファネル思考は、施策の優先順位を客観的に判断するためのフレームワークです。「広告を増やせば売上が増える」という単純な発想では、どの段階に課題があるかが見えません。

代表的なファネルモデル

時代と環境によって、複数のモデルが提唱されてきました。

AIDA 伝統的なモデル Attention(注意) Interest(興味) Desire(欲求) Action(行動) AISAS デジタル時代 Attention(注意) Interest(興味) Search(検索) Action(行動) Share(共有)
図:AIDAモデルとAISASモデルの比較

AIDAモデル(伝統的)

AIDAモデルは、Attention(注意)→ Interest(興味)→ Desire(欲求)→ Action(行動)の4段階で購買プロセスを表す古典的なモデルです。広告で注意を引き、興味を持たせ、欲しいと思わせ、購入させる、という流れを示します。シンプルで覚えやすく、個人向け商品の購買を理解する基本フレームとして広く使われてきました。マスメディア時代の購買行動をよく表しています。

AISASモデル(デジタル時代)

AISASモデルは、Attention(注意)→ Interest(興味)→ Search(検索)→ Action(購入)→ Share(共有)の5段階で表す、インターネット時代に対応したモデルです。「検索」と「共有」が加わった点が特徴で、消費者が情報収集と発信に主体的に関わる現代の行動を反映しています。SNSや口コミの影響が大きい商材ほど、AISASモデルの考え方が有効です。

パーチェスファネルとダブルファネル

従来のファネルは「購入で完結」していましたが、現在は購入後の継続利用・推奨まで含めたダブルファネルが重視されています。前半(パーチェスファネル)は認知から購入まで、後半(インフルエンスファネル)は利用継続から推奨・口コミ拡散までを表します。LTVやリピート率を重視する現代のビジネスでは、購入後の段階を設計することが重要になっています。

各段階で必要な施策

段階ごとに最適な施策と接点が異なります。

ダブルファネル:購入後まで設計する パーチェス ファネル 認知 → 購入 インフルエンス ファネル 利用 → 推奨 認知 興味・関心 比較検討 購入 利用・継続 満足・愛着 推奨・口コミ
図:ダブルファネル(購入後まで設計する)

認知段階の施策

認知段階では、広く知ってもらうことが目的です。Web広告・SNS発信・PR・展示会出展・コンテンツマーケティング(SEO記事)などが該当します。この段階では「自社をまだ知らない人」がターゲットなので、商品の細かい説明より、「こんな課題を抱えていませんか?」という問題提起から入ると関心を引きやすくなります。直接の売上にはつながりにくいため、効果測定はインプレッション数・流入数で行います。

比較検討段階の施策

比較検討段階の顧客は、自分の課題を認識し、複数の選択肢を比較しています。この段階では、商品の詳細な情報・事例・FAQ・他社比較・無料相談などが効果的です。Webサイトでは、サービスページ・導入事例・料金ページが重要になります。「自社を選ぶ理由」を明確に伝えるコンテンツが、競合との差別化につながります。MAツールで行動を追跡し、適切なタイミングで情報を出し分けるのも有効です。

購入後の施策

購入後の施策は、継続利用・追加購入・推奨を引き出すことが目的です。導入支援・カスタマーサクセス・定期的なフォローアップ・コミュニティ運営などが該当します。新規獲得より既存顧客の維持・拡大のほうがコスト効率が良いため、購入後の関係性を設計することが収益向上に直結します。SNSでの口コミやレビュー獲得も、新規獲得につながるサイクルを作ります。

ファネル分析の活用

各段階の数値を可視化することで、ボトルネックが見えます。

数値で各段階を測る

ファネル分析の基本は、各段階の人数・通過率(コンバージョン率)を数値化することです。例えば「サイト訪問1,000人 → 資料請求100人(10%)→ 商談50人(50%)→ 受注10人(20%)」のように整理します。各段階の通過率を業界平均や過去実績と比較することで、どこに課題があるかが客観的に見えます。Web解析ツールやMA・SFAのデータを組み合わせることで、ファネル分析が実現できます。

ボトルネックの発見

各段階の通過率を比較することで、どの段階で離脱が多いかが分かります。流入は十分だが資料請求が少ないなら認知から興味への移行に課題、商談が少ないなら資料の質に課題、受注率が低いなら営業プロセスに課題、と段階別に原因を特定できます。最も低い通過率の段階に集中して改善するのが、ROIを最大化するアプローチです。すべての段階を一度に改善しようとせず、ボトルネックから対処します。

まとめ

ここまで、マーケティングファネルの基本と活用法を解説しました。要点を振り返ります。

  • ファネルは購買プロセスを段階的に整理し、施策の優先順位を明確にする
  • AIDA(伝統的)、AISAS(デジタル時代)、ダブルファネル(現代)が代表モデル
  • 段階ごとに認知・比較検討・購入後と、最適な施策と接点が異なる
  • 各段階の人数と通過率を数値化することで、ボトルネックが見える
  • すべて改善しようとせず、最も通過率が低い段階に集中する

これらを理解し実践することで、感覚ではなくデータに基づくマーケティング施策の改善ができるようになります。次回は、Web時代のマーケティング全体像「デジタルマーケティング入門」を解説します。ジョブらくでは、ファネル分析とデータ可視化の支援を行っています。お気軽にご相談ください。

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